呉七クロッシング #1:スノドカフェ 七間町

静岡伊勢丹を出て七間町をふらりと歩き、少し横道を入った場所にそのカフェはある。ハンバーグの美味しいスパーゴやつけ麺専門店のきじ亭などがある一角なので、穴場好きの方なら既にご存知だろう。

スノドカフェは静岡市内に3店舗あるが、他の2店舗は文化会館の中にあるので、個店としてゆっくり楽しめるのは七間町の店になる。外観はカジュアル・シックで、期待できる店構えだ。

店舗に入るとちょっとしたショップスペースがあり、持ち帰りができる焼き菓子やコーヒー豆、器や布ものが販売されている。打ちっ放しの床やむき出しを白で塗り込んだ壁に木製の棚が配置され、ブロカントを使った手作りカフェの雰囲気がある。ショーケースに並んだマフィンがそそる。

店の奥のスペースに入ると、意外と奥行きが広く、厨房に沿ったカウンター席とテーブル・ソファー席が広がっている。そして、その奥にはなんと畳が敷かれた座敷がある。ここで茶会を開いたら面白そうだ、などと考える。

ふらっと町歩きをしてふらっと入れる店というのは、ありそうであんまりない。サードプレイスなんて言い方をされるが、狭すぎると長居しずらいし、広すぎるとどうも煩さを感じてしまう。その点、スノドカフェは規模感が丁度良い。ゆっくりと本を読んで過ごしたい空間がここにはある。そして喧騒がないが故の穴場感。

コロナの影響で今は開催していないようだが、スノドカフェは魅力的なイベントを開催する場所でもある。芸術に関する論議の場を作ったり、壁面を使ってギャラリー的に展示を行ったり、七間町全体を使ったパフォーミングアーツ・イベントを主催したり。このような活動をしている場所、お店があるということは、町にとってすごく重要なことだ。

七間町はかつて芝居小屋が並んだ文化の町であった。その後映画館が並ぶ町になったのだが、今は通りを歩いても文化の香りはあまり感じられない。かすかに感じるその残り香を、火種を絶やさないようにつないでいる。それがスノドカフェだろう。

GOOD TEA LAB. は、お茶に限定してはいるものの、やはり文化を発信する場所である。七間町を文化の町としてさらに盛り上げていく、我々もまたその火付け役の一つになれればと考える。静岡伊勢丹に立ち寄ったら、帰り道にぜひスノドカフェで時間を過ごしてみていただきたい。この穴場感と文化の香りを感じてほしい。

一品更屋 更屋松柏

* このコラムは更屋松柏の個人的な意見に基づくもので、関係する企業・団体・個人の意見とは異なります。このコラムに関するご意見・ご質問は一品更屋までご連絡をお願い致します。

スノドカフェ 七間町

静岡市葵区七間町7-8
火曜定休・10:00〜24:00
sndcafe.net


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